有限会社 ヒューマンリンク

 

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2019年 7月号

見立て(ミタテ)


 医者が患者を診断することを「見立て」るといいます。患者から問診をして色々検査をしたうえで病名とその程度を決め、そして投薬か手術か経過観察かなど治療方針を決めることです。 これら一連の仕事を、人の生活全般に係る介護の世界に置き換えると、大勢の人の仕事を経(へ)る事になります。

@ まず、問診と検査にあたるのが認定調査になります。介護保険では介護認定、障がい福祉では区分認定といいます。これは調査員による調査です。
A 次に認定委員会、判定委員会で各々の介護度や障がい区分を決めます。
B その内容に基づいて、介護保険ではケアマネージャー、障がい福祉では相談員が改めてお客様や介護者と面談し、課題を拾い出して(アセスメント)介護プランを作成します。
C 必要なサービス事業の担当者を呼んで、概まかなプランを各担当者に伝えます。
D 訪問介護ではサービス提供責任者が改めて利用者と契約し、より具体的なプラン・個別援助計画を立てます。そして担当ヘルパーを決めサービスの実施になります。
E サービス現場ではその個別計画に基づいてサービスを実施するのですが、人の生活ですから毎日毎回まったく同じというわけではなく、状況変化をヘルパーが臨機応変に対応することになります。その変化をヘルパーだけのものにすることなくサ責への連絡→ケアマネ・相談員への連絡→必要なプラン見直し。ということになります。

 様々な立場の人が、それぞれの仕事を行うのですが、それぞれの立場でスキル(熟練度)が問われます。それは、医者の「見立て」に良く似た概まかな見当を付けるという能力です。経験と情報が多い人ほど「見立て」が正確で、利用者・介護者の納得につながります。勿論、「見立て」は絶対的なものではなく誤っていると思えば変更が必要です。でも「見立て」がないと具体的判断に戸惑い、臨機応変な対応ができません。

 調理が得意な人が目の前にある食材を見て献立を決め、調理するのと同じです。慣れていないというのは、それだけ経験と情報量が少ないということ。学ぶしかないのでしょう。

 


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