有限会社 ヒューマンリンク

 

社長通信のリストへ戻る

2019年 3月号

ゴール(目的)が大切


 20世紀、世界は大きく2つの体制に分かれていました。ソ連邦を中心とした社会主義体制とアメリカを中心とした資本主義体制です。その争いの結果、社会主義体制が崩壊しアメリカを中心とした資本主義が勝利しました。中国、北朝鮮、ベトナム、キューバなど残っている社会主義国も資本主義的生産様式を導入することで残っているのです。 生産物の配分については社会主義が優れているかもしれない(富の平等)が、こと生産に関しては競争原理である資本主義、自由主義が優っているというのが歴史の結論です。 昨今、環境破壊・貧困・人権問題などの社会的課題を解決する方法として提唱されているのがソーシャルビジネスやコミュニティビジネスという手法です。社会的課題を行政権力で強制的に解決するのではなく、ビジネスの手法を用いて解決しようということです。
 バングラデシュという国で深刻な貧困により女性や子供たちの生活が困難に喘いでいました。貧しい女性たちは生活の為悪徳な高利貸しから借金してそれが積み重なって奴隷のような生活をしていたというのです。一人の人が少額ですが無利息か低利息で融資を始めたのです。それがサブプライムローンとして大きく広がり、アメリカ ニューヨークにも進出することになりました。それまでの大手銀行が避けていた消費者ローンの広がりです。 悪徳高利貸しとこのサブプライムローンとの差は事業の目的の差としか言いようがありません。
 従来、会社・企業の目的は「利潤追求」というのが「当たり前」とされてきました。しかし、実際に企業の定款の目的に「利潤追求」「もうけること」と書いている企業はないでしょう。何らかの課題解決、社会貢献が目的となっているはずです。その目的を達成するためには事業を持続可能なものにしなければならないし、そのためには適正な利潤が必要です。もちろん経営者と出資者が別である大手企業などは「配当」目的の出資者への責務があり、利潤追求が市場目的になるのはやむをえませんが、それでも反社会的な企業は排斥される傾向にあります。
 実は企業でいえることは個人にも当てはまります。人がもし利潤(儲けること)だけを目的として働くのなら、面白くないだろうし先はありません。何故ならそれはしたいことではなく、すべきことだからです。すべきことは自分の欲求ではなく、それを抑えて為(な)すべきです。それを勉強(強(し)いて勉めること)といいます。生きていくうえで勉強は必要です。特に一人前になれていない子供たちは勉強することで人として必要な能力を身につけるのです。しかし、一人前であるはずの大人であれば、勉強だけでは面白くもないし、やる気も起きません。自分のしたいこととしての目的を持つことが必要です。すべきことはhave to したいことはwant toです。そろそろhave toからwant toに切り替えませんか。

 


社長通信のリストへ戻る

TOP