有限会社 ヒューマンリンク

 

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2018年 10月号

共感疲労とセルフケア

 


 6月18日の大阪北部地震、7月広島・岡山を中心とした西日本豪雨、9月24日台風21号、9月6日北海道地震…。 これだけ大災害が続きニュースを見聞きし続けると、否応なく被災された方の立場に立ち、実際自分はさほど被災を被らなくても非常に疲れてしまいます。

 私たちは子供のころから親や先生から「相手の身になって考えなさい」と言われ続け、相手の気持ちに寄り添ったり、共感することは「大変良い事」、それができないと「冷酷、人でなし」、他人の痛みに対して想像力が働かないのは「悪い事」とされてきました。

 確かに世の中の人がみな他人に共感できなくて、自分勝手な人ばかりだと社会は成り立たないし、人類はとっくに崩壊しているような気がします。それはそうなのだが、あまりにも多くの不幸と、自分ではどうにもできない事態に直面すると、心が疲弊し「その問題には触れたくない」という気持ちになる時があります。それは「燃え尽き症候群」のひとつで「共感疲労」というのだそうです。そういえば、24時間テレビをみて疲れるのはこれだったのですね。(24時間同情を続けるなんて!)

 助けたいと思う側がいくら「頑張っても」助けられる側の生きる力と噛み合わないと空回りすることがあります。息が合うまで「待つ」という「間」も必要です。受ける側も困った事態になった時に、慌てず騒がす(無駄な体力の消耗を防ぐ)救助に協力することが必要だということです。不信感は事態を後退させるだけです。

 死別経験者への支援(日本グリーフ&ビリーブメント学会)をしている会でセルフケアの7つのポイントというのがありましたので紹介します。

1)大変でもやらないといけない仕事(支援)は、やると覚悟を決めて行う。覚悟がないと仕事に振り回されます。

2)大変な仕事(支援)をやり終えたら、その仕事は家まで持ち帰らない。仕事、ストレスは職場に置いて帰りましょう。

3)「与える・もらうのバランス」を認識する。対人援助は呼吸と同じ。呼気と吸気のバランスをとるように、人に与えた元気と同じだけ自分の元気を補充しよう。

4)あれこれ考えない。何も考えない時間をつくる。

5)「ほどほど」を許容する。完璧主義を捨てよう。

6)全てをコントロールするという気持ちを捨てる。「為せば成る…」が、自分では為せないこともある。時には祈りや自然の流れに任すことも必要。

7)セルフケアは練習や実践で磨かれる。意識して、実践したり練習すれば必ず上達します。

 


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