2016年 4月号
父親が旅立ちました
私事ですが、1月7日に初孫を授かり、この3月1日に95歳の父親が亡くなりました。昨年、会社の15周年と私の還暦のお祝いをしていただいた後、3月31日に母親が他界して丁度一年後のことです。100歳近いので大往生とはいうものの、食欲もあり意識もはっきりしており正直もう少し頑張るだろうと思っていましたので、ショックは隠せませんでした。幸い、大きな痛みや苦しみを訴えるのでもなく、自分のベッドで眠る様に旅立ったので「これが自然死か」と思える最後を送らせられたことは満足しています。普通自宅で亡くなると警察の検死に回される等の話しを聞いていましたが、前日まで往診医のお世話になっていたので、即死亡診断書を書いて頂き、手続き的に煩わしいことは一切ありませんでした。ヘルパーさんやデイサービススタッフ、ベッドや車いすのレンタル、もちろんケアマネさんに本当にお世話になり、心から感謝する次第です。
葬儀は母親の時と同じように、親族と少数の仲間のみの家族葬でおくらせていただきました。これといった宗教・宗派には属しておりませんので、人前葬という事にしました。自治会、老人会などお世話になった皆様には誠に申し訳ありませんでしたが事後報告という事にさせて頂きました。「愛想ない」ようにも思えますが、自宅でゆっくりお別れできて良かったとも思っています。
もし、父親が生きていればしたかったことが一つあります。何人かには公言していたのですが、要介護者のガイドヘルパー利用を河内長野市と交渉してでも実施したかったと思っています。要介護で車椅子利用者で下肢機能障害手帳を保持していない(1級でしたが、内臓疾患)ので障害福祉サービスであるガイドヘルパーは利用できないと言われました。囲碁だけが楽しみだった父親は、姉の空いている時間に囲碁に連れて行ってもらえるしかありませんでした。もし、ガイドヘルパーが利用出来たらもう少し色んな体験をさせてあげることができたのかなと悔やんでいます。
一つひとつのサービスが、利用者にとっては本当に大切な機会なんだなあとつくづく思います。これからもそんな機会があればより良い生活のために尽力したいと思っています。