有限会社 ヒューマンリンク

 

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2016年 2月号


 今年の一言は「悟」にしました。決して人生を悟ったなどと、生意気な事を考えているわけではないのですが、昨年還暦を迎えて、ひと巡り違った人生が始まっているわけなので、ある程度将来の見通しができればと思っている次第です。この60年間、私個人だけではなくて、人類全体が様々な体験をし、ある程度先を見通せる力を身につけているのではないかという気がしています。
 私が生まれたのは第二次世界大戦が終わって10年後1955年、今はロシアであるソ連邦を中心とした社会主義世界体制と独立を目指す旧植民地、そしてアメリカを中心とする資本主義世界が「冷戦」を始めたところでした。60年経った今、社会主義国は中国を含めて3か国になり、植民地はほゞなくなりました。ユダヤ・キリスト・イスラムの宗教対立は未だ続いており、国の間で戦争の火種が消えたわけではありませんが、世界大戦規模の争いはないような気がします。
 日本だけをみると、右上がりの高度経済成長はすでに終わり、生産物は有り余り(まだ食べられる食品の廃棄方法が問題?)、経済の重点はモノづくりからソフト産業に移り、新規事業は障がい者・高齢者・子どもを見込んだ福祉事業が中心になりつつあります。
 そして人の能力としては従来の素直で従順な「労働力」ではなく、個性的で創造的な個性が尊重されるようになりました。(まだまだ変化についてこれないで、従順で没個性的な事が「魅力」と勘違いしている人たちもいますが‥。)
 会社や事業を始めるとき、事業計画や予算をたてるのが大変です。最初は経験がないので自分の力が良く判らないから、可能性は無限に広がりそうになるからです。けど現実に出来ることは限られており、その限られた中で最大限の可能性を追求する事しかないのです。また、可能性を少なく見積もりすぎるとチャンスを逃し、その後ジリ貧の結果となります。その現実に出来ることを見極めるには経験が必要なわけです。個々人の人生も会社の進路も共通するところです。
 何とかひと巡しました。2巡目に向けて進んでゆこうと思います。

 


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