有限会社 ヒューマンリンク

 

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2015年 1月号

節目


 2015年、未年。私にとっては個人的に節目の年になります。私の生年月日は1955年3月10日なので丁度60歳、還暦の年なのです。50歳くらいから「人生60まではリハーサル」などと嘯いてきたのですが、ついに本番の歳を迎えました。とはいっても何がどう変わるのかは今のところ良くわかりません。気持ち毎日をしっかり活きようと思うだけですが、死ぬ覚悟だけはしようと思っています。父親が95歳、母91歳になるのでできるならば平穏死(自宅で自然に亡くなる事)できるようにと、主治医を訪問医療・往診してくれる医者に変えたので、ついでに私もその医者に世話になろうと思っています。もちろん畳の上で往生するのが希望です。
 若い人がよく「自分探し…」とか「自己実現…」とか語ることを見かけます、私は齢60を前にして自分なりの答えを見つけることができました。むしろ「答えがない」ということに気づきました。つまり、無駄な悩みなのです。何故なら人は変わるし、決まりきった「自分」など初めからどこにも無いからです。個性のことをパーソナリティとか言いますが、その語源はペルソナというギリシャの古典劇の仮面からきているということをどこかで聞いたことがあります。今まで「へえ〜」と思うだけでピンとこなかったのですが、「人間は色んな所で色んな役割をしており(演じており)、一つに捉えきることなど出来ないのだ。」という事なのだと気づきました。私は社長で、NPOの理事長で、健全育成会の書記で、ロータリークラブの会員で、父親で、息子で、夫で…と色んな役を同時にこなしています。私だけではなく一人ひとり皆そうだと思います。それぞれの役割をしっかり演じることが大切なのでしょう。
 個人の事情はさておいて、(有)ヒューマンリンクは設立15年になります。介護保険の訪問介護・居宅介護支援からはじまって、障害福祉の居宅介護等事業、児童福祉法に関わる放課後等デイサービス、障害福祉の生活相談事業と仕事は広がってきました。これは単に一企業の扱う事業が広がったというだけの問題ではなく、高齢者・障害者を取り巻く関係、福祉・介護事業にまつわる変化を反映しているように思います。これからもシッカリ乗り切ってゆきましょう。

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