有限会社 ヒューマンリンク

 

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2014年 11月号

他人(ヒト)との距離はほどほどに


 私はしばらく行ったことは無いのですが、マクドナルドの一部の店ではメニューの片隅に「スマイル0円」というのがあったそうです。もし商品として笑顔がいつもタダで買えるのなら嬉しいですね。(従業員には不評で今はあまり見られないそうですが…)
 他人が笑顔だとなぜ嬉しいんでしょうか(絶対的ではありませんが)、実は人の脳には「他者に共感するシステム」というのがあるそうです。「店員の笑顔を見た客は、脳の中のミラーニューロンが、笑顔から推察される『幸せな気分』に共感し、同じような気分になる」というわけです。そして、顔が笑う形になることで表情筋が動き、脳の報酬系が刺激されるのだそうです。報酬系とはドーパミンとかセロトニンとかいう神経伝達物質の放出体系のことです。(詳しくは中野信子著「脳内麻薬」幻冬舎新書)
 笑顔がいいことはわかってはいても、いつも作れるわけではありません。形だけなら箸を咥えて口角を上げることはできます。営業用ならそんな練習もいるでしょう(役者やモデルという職業なら絶対に必要でしょうね)。介護の仕事もサービス業の一つですから、好感度を得るためには必要な練習かもしれません。
 逆に不機嫌な顔、怒った顔も相手の「共感システム」を作動させることになります。
 前述の本では「苦しんでいる他者を見たときにヒトはこの回路が発動し、他人の苦しみに共感します。その結果、犠牲者の苦痛を和らげることが自分の心の苦しみを和らげる(「共感的苦痛の回避」)ので、他者を援助する」といわれますが、いつもそうとは限らず共感的苦痛から逃避したくなるの時もあるのではないでしょうか?
 仲の良いもの同士といえども、何時もいつも愛情たっぷりに接することはできません。けど、人は一人では生きてゆけませんので、くっついたり離れたりしながら暮らしてゆくのでしょう。「ほどほどに…」というところでしょうか。

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