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2014年 5月号

本気で地域の介護力をあてに…?


 昨年は自治会の副会長に指名(あみだ籤ですが)され、分からないなりに一年間自治会活動に携わってきました。関わって分かったことが幾つかあります。
 まず、ほとんどの方が自治会は必要だとは思ってはいるが、役員にはなりたがりません。とりわけ責任の重い「会長だけはいや」と言われます。理由の一番は「電話がかかってくる…」という事だそうです。それもあまり良い話ではかかってきません、苦情の電話か、役所などからの仕事の依頼です。
 そして人付き合いにしても、役員同士等の付き合いはできるが、自治会の末端単位、組や班の付き合いは極端に減っています。定期的な会合はもとより、葬儀での受付や接待なども去年は皆無でした。聴くところによるとここ何年もそうだという事です。
 こんな話をすると、どうしてもネガティブな話になってしまうのですが、福祉部会での落語会や野外活動っぽい防災訓練、拍子木を打って歳末パトロール、その後の飲み会など、私的には楽しいこともありました。役をやっていないと出会いも会話もなかっただろうなと思われる人たちとの付き合いはまんざら捨てたものでもありません。皆さんの意見を聞いていても「自治会はいやだいやだ」と言いながらも、役はいやでも環境整備や防犯、防災が必要だとも思っておられる様です。
 自治会の役割には大きく分けて2種類あると思います。一つは環境整備や防犯・防災などの住宅の管理運営的役割と、もう一つは福祉や近所づきあいなどのコミュニティづくりの役割です。管理運営的な役割でこじれることはあまりありません。コミュニティづくりについては必要性の温度差と考え方の違いが出てきます。都会化されたところほど、「煩わしい近所づきあいが厭で引っ越してきたのに…」という方が多く、「福祉は福祉の専門家、娯楽は娯楽の、教育は教育の専門家に頼んだらよい…」という場面が多いのも事実です。一生懸命地域で活動している福祉委員や民生児童委員さんの活動に水を差すわけではありませんが、実際家庭の内部にまで入らないといけない介護の仕事が、自治会や福祉委員会でどこまでできるのか疑問ではあります。
 国の「予防介護は地域の力を活用した包括支援で…」というのがどこまで本気なのか、高齢化で「自分や家族のことで精いっぱい」という家庭が多い中で、地域の力をあてにするというのもどこか無理な気がしてなりません。

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